2003・札幌からの手紙。
田島聖司


0.はじめに

 僕は北海道札幌市の出身で理工系大卒のコンピュータエンジニアの仕事をしていました(現在は違う事をしている)。血液型はO型のおうし座生まれです。
 2006誓いは2002年にインターネットを介して発表しました。最初は、ネット上で売るつもりでしたが辞めました。だから、シナリオをつくっても、お金になることはしていなく、逆にプロバイダーから毎月最低798円を銀行口座から引き落とされてます。それはいいとして、僕のメールにウィルスを送って来たりする、いわゆる「攻撃者」が現れました。そう、「2006誓い」を発表してからです。僕はその事に腹を立てることもなく、むしろ「北の国から」のファンの方にもヤクザみたいな攻撃的な方がいることに深い悲しみを感じました。
 「2006誓い」では五郎の病気が完治すること、正吉や純たちの借金がなくなることなど、遺言でその後の運命をひっくり返してしまいました。これに、腹を立てる方もいるかもしれません。しかし、倉本さんのシナリオから大きく離れて作るには適正な手段だったとおもいます。もし、ありのままに続編をつくれば、しみったれた作品になってたかもしれません。しみったれたとは、ある意味で時代遅れの演出を恐れたのです。また、それよりも2006年になる前からシナリオを作る事じたいに、怒りを感じた人もいるかもしれません。
 話は変わって、僕の住んでいる地域についてお話します。ドラマにもでてきました札幌では、キタキツネが僕の住んでいる地域にも現れます。ある年の秋の夜の事。ジュースを買いに自動販売機のところにいくと、3〜4mのところにゴミステーションがあり、キツネはごみからエサをあさっているのです。毛並みは汚れていて痩せ細ってます。尻尾も毛が抜けていてきたないです。最初は犬でないかと思ったンですが、尻尾がまっすぐ伸びていて長いンです。他にも、エゾシマリスを見た事があります。これは、札幌の円山公園に「八十八箇所」という登山口があり、山を登っていく途中でラッキーなことに2度ほど見ることがありました。さすがに、熊とかシカはありません。あるところでは、野生の雉(きじ)がでてくるところもあります。北の都といえども住宅街など中央区から離れれば田舎かもしれません。僕は思うのですが、キツネにアイヌの神が宿るのではないかと信じてます。ある、アイヌの記念館を訪れたときにもキツネはいましたし、帰るときも道路をキツネが横切ったことを覚えてます。キツネは人間に対して警戒心が強い動物なのですが、山でエサが少なくなってきている(これは人間のせいだと思う)からだと思うのです。キツネも生きる為に必死なのだと思いました。
 「2006誓い」をなぜ作ったかと言うと、倉本先生がもう「北の国から」はつくらない、ということからでした。「それならば、自分が作ってやろう」と、気楽に作ったのが事の発端です。「誓い」にしたのは「遺言」に返す言葉です。「遺言」も「遺書」となれば、自殺のイメージがあります。そこで「遺言」でドラマの重みをつけたきがします。というより、当り前のようにでてきた言葉だと思うのです。「誓い」も「宣誓」とか「自立」だと、ドラマのイメージが崩れると思い「誓い」にしました。このように、僕もこだわるタイプの人間なンです。でも、気軽さが大変な事になったんだと自分を振り返ります。後に「辞めればよかった!」と後悔しても、遅かったデス。


1.雪の降る季節は恐ろしいが、祭りが大好きな街

 北海道も含めて、雪国はつらい季節とも言える冬。札幌では、雪を集めて大通り公園などで大型雪像を作って雪祭りをします。なぜか、祭りが多い札幌です。
 札幌の夏は、よさこいソーラン祭りや北海道神宮祭などなど、なにかと「祭り」をしたがるんです。おそらく、観光業の発展のためかもしれません。でも「よさこいソーラン」は学生が中心になって始めたんです。雪祭りもたしかそうだったような記憶があります。で、冬はつらい日々ばかりではないのです。他の雪国ではどうしてるのでしょうか?
 北海道弁で「道がしばれている」と言う言葉を耳にします。しばれるとは、氷がミシミシっとこおる感じが、「雑巾を縛る」の「縛る」をとって言い始めたのではないかと推測します。
 吹雪きの日に、車を出すのは大変です。まずは、雪かき。そしてエンジンをかけて出発する。窓ガラスが次第に雪で覆われ、ワイパーのないガラス窓は視界がなくなるんです。後ろの窓は、電熱線が組み込まれており、スイッチを入れっぱなしにしてます。僕は天井が若干高い、車を運転するので車の屋根の雪降ろしは「走っているうちに吹き飛ばされるだろう」と思って、サボッたのが悲劇のはじまり。車の中が暖かくなり、天井の雪が解けて、前のフロントガラスに一気に落ちてくるのだ!ワイパーではよけられないので、車を道路脇に止めて雪下ろしをするンです。ちょっと、恐かったです。
 僕の実家では以前、(今はサイディングボードをはってあるので、あまり凍らない)水道の凍結がありました。夜は寝る前に水抜きをしてから寝ないと、瞬間湯沸し器がこわれてしまいます。あれって、けっこう修理代がかかるそうで神経をつかってます。家は夜、寝るのが遅いので最近は水抜きをしなくても水道凍結にはなりません。だからって、やらないのは無用心かなぁと思ったり・・・。
 ゆうなれば冬、いや雪国ではこの季節は恐ろしいです。
 ついでに予断になるかもしれませんが、精神不安定になる季節でもあると思います。なぜかというと、部屋の中(暖房を行なっている)と外の温度差が30〜40℃になるんです。すると、その温度変化で精神不安定になるんです。僕もその一人で、「イライラ」など、ストレスがたまったりします。だから、温度差のない国があれば行って見たいです。


2.ペットを飼う

 僕が中学生の頃、犬を飼ってました。名前は「チビ太郎」。柴犬の雑種で、オス犬です。新聞の掲示板に「ペット」欄があり、「差し上げます」コーナを見つけ、早速子犬を引き取りに行った。行ったところは山の中にあるところで、北海道の「野生動物を見たりした」と飼い主はいっており、犬は柴犬とキツネの雑種ではないかと言う。僕には、その様には見えなかったが、子犬は元気の良いオスを引き取ることにした。高校三年のとき、受験勉強で夜遅くまで起きていた。チビ太郎は夜、遠吠えをするんです。で、うるさくなって両親に犬を手放す事を言ったら、すぐさま処分した。僕は連れて行く前に、チビ太郎においしいものを買って食べさせてやりたかった。それが、残念で仕方がなかった。
 他にも小学生の頃、ハムスターを飼った事がある。専用の入れ物に入れて新聞紙を破ったものを中に積めた。日中は寝ていて、夜に活動する。そういうわけで、朝になるといなくなっている事がたびたびあった。ある夏休みのとき、いつものように脱走したので捕まえようとスリッパを手にした。ハムスターは足が速いので、スリッパで思わず「バシッ!」と叩いてしまった。そうしたら、ぐったりしたので僕は顔が真っ青になった。そのまま、ハムスターの家に入れて様子をうかがった。朝、ラジオ体操に行っているときも気になってしょうがなかった。体操が終わり、判を押して家に帰ったら、ハムスターは元気に動き回っていた。それ以来、夜にはハムスターの家に石を乗せておくことにした。
 現在(平成15年)では、実家でメスの猫(白と黒の日本猫みたいな)を飼っている。名前は「チョロ子」
 これは、僕がまだ実家に居たときのこと。ある日の夜に外食へ行き、家に帰ると雑種の捨て猫(ミミィ)が現れてニャーニャー鳴き玄関を開けると家の中に入った。父さんは「ほっときな・・・」と言って、なぜか家族の一員になったのだ。そして、メス猫だったミミィは家を脱走し捕まえたときには妊娠していたらしい。だんだん、お腹が大きくなり父さんは「そろそろ、爆発するゾ」と言った次の日、子猫を六匹生んだ。その夜、家族会議を開き、子猫をどうするか考えた。僕は新聞の掲示欄に載せる事を提案し、父さんも納得した。やがて、子猫は乳離れをして普通の猫の食事を取るようになった。そのタイミングで、新聞の掲示欄に、里親になってくれる人を募集する内容の手紙を新聞社に送った。しばらくして、欲しいと言う人が現れて次々に子猫達は、巣立ちしていった。が、一匹だけ売れ残り、父さんが「飼うか?」という一声で結局、二匹の猫を飼う事になった。数年後、太った豚のようなオス猫(文太と名づけた)が家の近くに現れた。文太が家の周りをウロチョロするのでそれを窓から見たミミィは怒り、ついに家を飛び出してしまった。やがて、ぼろぼろに傷ついた姿で帰ってきたミミィは、ひん死の重傷で「病院につれていこうよ」と僕は父さんに頼んだが、聞き入れてくれなかった。やがて、ミミィは姿を消し、それっきり家には帰ってこなかった。それで、最後に残ったのが「チョロ子」である。
 メス猫も発情するとうるさい。ニャーニャー、ゴロゴロと鳴く始末。どうにもならないので、ほっといた。やがて、五〜七日くらいで、発情はおさまる。家から出すと妊娠して帰ってくるのを父さんは恐れ、決して家から外には出さなかった。そう言うわけで、チョロ子は元気に家で飛び回っている。


3.恐るべし、テレビジョン

 僕はテレビ局の仕事をしたことがない。それほど、頭がいいわけではなかったのだ。でも一応、大学を出ているので試験を受ける資格はあった。入ったら技術職につくはずである。理系となると、技術系を選択するケースが多い。よって、ドラマ作りのチャンスもほど遠いのである。
 テレビは国民一人に対して1台のテレビを鑑賞できる世の中になった。ビデオデッキも低価格で手にはいるようになった。おかげで、映画館では昔の映画を再上映しなくなった。ビデオレンタルすれば、すぐに観れるからだ。といっても、ビデオがあればという条件付きだが。
 テレビに出演、あるいは写ったりすると、ちょっとした有名人になる。とくに過疎化が進んでいる村で写ったりしたら、大変である。「あんたンとこの、ばっちゃん。テレビさぁ、でておったのしっとるけ?」とくれば、「ああ。オイラも後で村長さんちのビデオを借りて見たんだなや。えらい美人に写っとったらしいぞい!」とくると、ほほぅとうなずくかも知れない。一人の被写体に大勢の観客がカメラの向こうにいることを、忘れてはいけないと思う。それを知らずしてテレビジョンを語るなかれである。
 番組は主に、ニュース・バラエティ(クイズ・音楽など)・ドラマ(創作、ドキュメンタリータッチ)、アニメーション(人形劇やセル画アニメもの)が大半を占める。創作物のドラマやアニメは数ある作家の中からほんのわずかな人が選ばれる。それも、本を読んだり取材したりして交渉し、創られていくのだと思う。この「選ばれる」というのは、ブランド志向(有名週刊誌や賞を受けた事がある)で、宝くじが当たったかのように決まってしまう。僕は、映像化されなかった作品で、強く感動を受けた作品は沢山ある。だが、多くの人が感動したかは解らない。より多くの人気を得た人の作品は映像化するべきかも知れない。その、「より多くの人気」とは、どの様な調査の結果から決まるのだろうか?本の出版部数や売り上げから来るのだろうか?僕は、今でも疑問に思うことがある。映像化されても、それがいかに人気のあった作家であっても、結果が勝負なのではないかと。視聴率が良くなければ、その後のビデオ化やいろいろな金銭面で低飛行をしていかなければならない(赤字にはならないと思うが)。そう言うわけで、テレビジョンの世界で働く人、それを視聴する人々は厳しい直面の、すれすれのところでやってるのかなぁと、楽観的に僕は見つめている。テレビジョンは恐ろしい・・・。


4.北海道をテーマにした作品

 「北の国から」もそうだったが、やたらと北海道の冬の季節を多くとっている作品が多い。北海道の季節といえば冬。冬と言えば雪とくる。札幌に長く住んでいるので、おかしく思えるときがある。雪の季節はせいぜい約4〜5ヶ月ぐらいである。考えてみれば、ちょっと長いかも知れない。春の季節となれば「雪解け水が小川を流れ、若草が顔を出す・・」とイメージする人も多いはず。しかし、札幌では車粉が舞い上がる季節が以前、あった。車がスパイクタイヤ(金属の滑り止め)をはいてアスファルトを削るために発生する公害だ。おまけに、花粉症の季節と重なる。まさに、最悪の季節なのである。この事は、地元のニュースで報道されるが、さすがに全国ニュースやドラマの題材には扱われない。
 北海道の自然動物を撮影したものがある。これは、「動物園などで調教した動物を使っているのだ」と思うかも知れないが、本物の野生の動物を使っている所が多い。「ムツゴロウ王国・・・」は、まさにそれである。「キタキツネ物語」という、映画が過去にあった。北海道のオホーツクで撮影したものでドキュメンタリー風のものを、物語に仕上げた作品で上映当時は人気のあった映画だった。あれも、野生のキツネを望遠レンズで撮影して作っていた。が、キツネも撮影していたことを気づいていたらしく、すぐそばまで餌を食べに来るまでになったという。
 そういうわけで、「野生動物」「雪」は、欠かせない北海道のテーマ材料になっている。
 北海道もその地域によって特徴を持っている。例えば、根室は「花咲ガニ」が名物になる。毛ガニもおいしいが、僕は花咲ガニが好きです。花咲港に行ったことがあり、カニ漁の船がずらりとならびカニの販売店もある。見に行った時は早朝で活気づいた港は見ることが出来なかった。それより、大きい野良犬がいたので、怖くて車の中で港を眺めた。富良野といえば、ラベンダーのイメージがある。僕は行ったことがないのでよく知らない。「北の国から」のドラマのロケ地になったので、観光名所になった。それで、観光客がドッと増えた。札幌は、ライラックやスズランのイメージがある。札幌はわりと雪国の中でも住みやすい所だと思う。道路はロードヒーティングで雪が積もることもないし、除雪の必要もない。しかし、一部でそうでないところもあったり、解けた雪が凍りついて歩行者が滑ったりする。歩くときは小股に歩いていく。僕は、街の中では地下街をよく利用する。滑らないし暖房も効いている。おまけに、食事や買い物も出来るし、地下鉄で移動もできる。この地下鉄には莫大な予算がかかったらしい。全車両、ゴムタイヤで走っている。おまけに、地下3〜4階の駅もある。東京は利用者が多いので黒字だと思うが、札幌はわりと少ない。駅まで歩いて滑って転んだらもともこもない。直接、マイカーで出勤する人が多いかも知れない。
 北海道は温泉があることでも有名になっている。他の都道府県にもおそらく、たくさんの温泉があると思う。僕のお薦めは、登別のカルルス温泉です。そう言うわけで、各地域の特徴を活かした作品が多く思われる。


5.札幌駅周辺では(2003年、現在・・・)

 札幌駅とは、JR札幌駅のことで映画にも使われたことがある。昭和の時代(国鉄)では、駅の中に鉄道専用ビルが入っていた。今は、桑園駅の近くにビルが建てられた。そして、JR札幌駅のビルが壊され、ショッピングモールと化した。外見は近代的な石造りで僕は好みではない。誰がデザインしたかは知らないが、ちょっと寒すぎる。百貨店・大丸がオープンして、札幌・中央区の他のデパートも負けじと必死に作を練った。結果はどうなることだろうか?オープンした時はどこのデパートでもそうだが、満員御礼状態だ。地下の食品売り場は、長い行列をつくる始末。とにかく、大丸の進出は他のライバルデパートにとって驚異だったかも。それと、ステラというJRのショッピングビルがある。ここも、すごかった。中でも7階にあるシネマプレスは今までの映画館とは違って複数のスクリーンがある。いつ来ても、ここのフロアーは人がいる。それで、客席もなかなか良い。中央フロアー(チケット売り場や売店等がある)はキャラメル・ポップコーンの甘〜い匂いがする。なかなか、良い感じだった。ちょっと話がずれるが、サッポロファクトリーというショッピングモールがある。札幌駅より東側の方面にあるところだ。ここは、サッポロビール製造工場の跡地を利用している。なぜ、製造をやめたかというと、@地下水が無くなってきた。A建物が老朽化してきた。B工場の規模が小さい・・・の点にあると僕は思う。ここにもシネマプレスがあり、複数の映画館がある。つまり、一カ所の場所に行けば色々な映画を見ることが出来る利点が上げられる。このことで、ライバル映画館も閉店を余儀なくされた。僕は東宝の日本劇場が無くなることと、松竹遊楽館が無くなることが非常に残念である。今後の映画館はどう、発展してゆくのだろうか・・・。
 札幌駅の北口と南口とでは大きな違いがある。北口はオフィスビルがよく建ち並び、南口は百貨店が建ち並ぶ。また、東京の秋葉原化したと言う人もいる。マルチメディア・ヨドハシカメラが低価格でサービスの良い商売をするものだから、地元の大型電気店は数ある店を全て閉店に追い込まれてしまったのだ。低価格には勝てなかったことに原因があったと思う。それに加え、ビックカメラ、九十九電機が札幌駅周辺で商売を始めた。いずれも、東京を出発点にした電気店だ。北口のオフィスビルにはコンピュータ・ソフト開発の会社が増えてきたと聞く。理由は、北海道大学が近くにあることと、コンピュータ・ハードの販売店があることにある。